“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「その遥ちゃんでさえ…。
体は確かにここにあると思っても…。
心はずっと凌のところ…なんだもんなー…」


征のその、セリフとは全然そぐわない、いつも通りの華麗な甘い微笑みに――




あぁ…
オレ、か。


征にこんなこと言わせてんのも。


征にこんな表情させてんのも。


征にこんな瞳させてんのも。




――心が、凍った。
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