“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「だから頼む」


そう言って、もう一度あたしに頭を下げた凌は…。


きっと
あたしの気持ちなんて百も承知で。


「征を…オレの友達を…助けてやってほしい」


きっと
この世の中で、あたしよりも一番、あたし自身をわかっている人。


だって
その証拠に
あたし


「わかった」


全てを諦めて、全てを受け入れることができたから。
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