“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「じゃ…遥。
征を…よろしくな」
そう言って歩き始めた凌の背中を目で追うことなく、あたしは病院に足を踏み入れた。
だって
あたし
凌の頼み…きかないわけには、いかないから。
だって
あたしにとっての凌は…
大事な大事な“おさななじみ”で。
小さな頃から
ずっとずっと見続けてきた…
『あたしも…。
凌のこと“すっごく好き”だった』
大切な大切な…
――“初恋の人”――なんだから。
征を…よろしくな」
そう言って歩き始めた凌の背中を目で追うことなく、あたしは病院に足を踏み入れた。
だって
あたし
凌の頼み…きかないわけには、いかないから。
だって
あたしにとっての凌は…
大事な大事な“おさななじみ”で。
小さな頃から
ずっとずっと見続けてきた…
『あたしも…。
凌のこと“すっごく好き”だった』
大切な大切な…
――“初恋の人”――なんだから。