“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】




わずかの沈黙の後。


「……わ…かったよ…」


オレはそう言って、ヤツを忌々しげに見上げた。


つっても、なんで関係もないおまえに言わなきゃいけないのかよくわからないけど。


でも今は、こう言うしかないだろ?


だって…


「だから…どけよ」


いっくら綺麗な顔してるヤツだからって、男に馬乗りになられるなんて、気持ちのいいものではない。


だからとりあえず…
言う言わないは別にして、目の前のコイツをどかそうとしたんだけど…


「今、言えよ。
このままの状態で聞いてやる」


でも、目の前のヤツの方が一枚も二枚も上手だったわけで…
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