“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
side 凌
「全部話す。
だからどけよ」
ようやく観念したオレに
「凌くんは。
ほんと強情でちゅねぇ」
綾瀬涼はバカにしたように、オレの髪をくしゃっと撫でた。
「っだっ…。
やめろって!!」
おまえちゃんと聞いてるか?
いつまで馬乗りになってるつもりだよ?
全部話すっつってんだろ―が!!
「しつこい!!」
仰向けに転がったまま、綾瀬涼の手をパシっと払いのけたオレに、
「ん?」
綾瀬涼は、低いうなり声をあげる。