“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「長谷川くん!
もう…。
凌の名前なんか、出さないで!!」
叱責のようになってしまったあたしの声に、
「…ごめん…」
長谷川くんは息をのみながらうつむき、
「だよ…な?」
口元にだけ弱々しい笑いを浮かべ、
「あ…、俺持つよ」
あたしのかばんに手をかけた。
「そう、だよ…な?
もう、関係ねぇよな」
無理やり思い込もうとでもするように、わざと大きく、無理に明るい声をだし、
「出よう…か…」
あたしの左手に、冷たい右手を重ねた。
もう…。
凌の名前なんか、出さないで!!」
叱責のようになってしまったあたしの声に、
「…ごめん…」
長谷川くんは息をのみながらうつむき、
「だよ…な?」
口元にだけ弱々しい笑いを浮かべ、
「あ…、俺持つよ」
あたしのかばんに手をかけた。
「そう、だよ…な?
もう、関係ねぇよな」
無理やり思い込もうとでもするように、わざと大きく、無理に明るい声をだし、
「出よう…か…」
あたしの左手に、冷たい右手を重ねた。