“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
そして…


「オレは詳しいことは知らねぇよ。
でも…」


脱いだパジャマをバサッとオレに投げつけ、


「“その時”おまえは…。
相手のことだけじゃなく…。
自分自身も大切にしたのかよ?」


ギシっとベッドを軋ませ、


「今のおまえを見てると…。
どうしてもそうしたとは思えない。
凌…。
自分の気持ちを大切に考えるってことが、人の気持ちを大切に考えることにも繋がっていくんじゃねぇ?
オレはそう思うけど…」


綾瀬凌はベッドを後にした。

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