“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
side 凌
物心つく前から…オレのそばには遥がいた。
物心ついてからも…オレのそばには遥がいた。
いつもオレの後をついてまわって…
何をするにも一緒だった。
遥を初めて好きだと自覚したのは、4才の誕生日。
ふわっふわの白いドレスを着た遥は―――
いつも以上に可愛くて
いつも以上に女の子で。
自分とは違う存在だと――はっきりと自覚した。
そして…
眠ってしまった遥に、その日初めてキスをした。