“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
帰りは帰りで…


「一緒に帰ろ?
迎えにきてよ」


長谷川くんにそう言われるから、あんまり行きたくない男の子だらけの理系校舎に行くと…


「あれ?
遥ちゃんどーしたの?
征ならいないよ?
なんか、女に囲まれて帰ったけど」


あたしを見つけた伊藤くんが、ドアのところまで出てきてくれて、首をかしげて、ふにっと可愛らしく笑う。


「あんなヤツ。
さっさと愛想つかせちゃえば?」


そう言って、さっさと男の子グループの中に戻り、


「バイバイ、遥ちゃん♪」


男の子達と帰って行く。


そんな奇妙な毎日の繰り返し。

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