“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
ほんの数日前。


『遥ちゃんの笑顔を見たいから。
俺は出来る限りのことをしたい』


そう言ってくれた長谷川くんは…
いったい
どこに
行ってしまったの?


“なにが本当で。
どれが本当の長谷川くんかわからない”


長谷川くんの、あまりの豹変ぶりに。


目をみはり、信じられない思いで長谷川くんを見上げるあたしに、


「凌を…さ。
いくら呼んでも無駄だよ、遥ちゃん」


そう言って長谷川くんは、あたしの口を塞いでいた右手をどけ――…


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