“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「この状況で。
そんなことが言えるくらい…」


あたしのお腹あたりにあった手を口にあて、


「信頼してるんだ…」


長谷川くんはあたしの手首からも手を放し、あたしの腰のあたりに立てひざをつくような形で起き上がった。


そして、あたしを見下ろし


「でも、凌が。
アメリカから来るわけないじゃん」


苦しそうに顔を歪めた。


…そんなこと、わかってる。
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