“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
side 凌
ピン、ピン、ピンポーン…
過呼吸気味の荒い息で、やけに洒落たチャイムを連打し、
ドン、ドン、ドン…
ドアを叩き、
ダン、ダン、ダン…
そして足で蹴る。
そんなオレの様子に、
「…え?
あ…あの…
どちら様で…?」
見かねたのか、インターフォン越しの応対ではなく、おどおどしたお手伝いさんらしき人が、ドアを細く開けた。
そのドアを、
ガッ…
力任せに開け放ち、
「え?
こ…困ります…」
両手を広げるお手伝いさんらしき人を押しのけ、オレは征の家に土足で上がりこんだ。