“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
でも――…


やけに広いベッドの上。


「おまえを絶対許さねょよ!!!」


征の上に馬乗りになって殴り続け、


「おまえなんかに、遥を任せておけるかっ!!!」


仰向けのまま、ピクリとも動けないような状態の征から身を起こし、


「金輪際、遥に近づくなっ!!!」


征の胸元を、ネクタイごと掴んで、そう叫んだとき、


「凌…おまえ…
おっせぇよ…」


血の滲む口元を歪ませた征が、ポツリと…そう呟いたことだけは…


――覚えてる。
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