“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
だから…
オレが来なければ…


きっと
征は
本気で
遥を
手に
入れていた。



――来てよかった。


本当に来てよかった。



『俺、ヤるよ?』
『たとえ…遥ちゃんが泣き叫んだとしても、必ず』


あのセリフは冗談に違いない。
蒼白になる顔とは裏腹に、そんなこともぼんやり考えたりもした。


こんなセリフ、冗談であってほしい。
遥に、大切に大切に触れてくれるなら…。
そうとも、ぼんやり考えた。

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