“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
確かに…


オレにも


『俺には…遥ちゃんしかいないってのに。
他には何にもいらないってのに』


そう言っていた。


それなのに…
どうして…


そう思うオレに、


「凌…きゅってして…」


遥がオレの胸元に顔をくっつけたまま、オレを見上げる。


「…怖く…ない?」


そう聞いたオレに、


「凌なら怖くない」


遥は涙の乾いた顔で、ふわりと笑う。

< 266 / 641 >

この作品をシェア

pagetop