“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
シャーペンをくるくるまわすのを止めて、カタンと机の上に置くと、


「やっぱり!」


机にバンと手をついて、宏が急に大声を出した。


「なんだよ、宏」


スッと目線を向けると、


「こんなの。
やっぱり間違ってるよ!!」


ガタン・・・と大きな音をたて、椅子を後ろにひっくり返らせる勢いで立ち上がり、


「遥ちゃんも。
征も。
凌も。
こんなの絶対、間違ってるよっ!!」


興奮したような大きな声で叫び、丸っこい目に大粒の涙をためる。
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