“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「…遥…」



確かめるように――



「…遥…」



愛おしそうに――



「遥…」



あたしの髪を撫でながら――




何度も何度も
あたしの名前を
口にして。




息の上がったあたしに



「さっきの遥のお願い…きけないな?」



凌は、突然、突き放すような言葉を落とす。

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