“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「遥…
その…
泊まるってなんだよ…」


さっき自分から…
そんなニュアンスのことを言い出したクセに、


「ダメだよ。
オレ達、まだ高校生だろ?」


とか。


「2人っきりで泊まるのは…
その…
いろいろ…ちょっと…」


とか。


ごにょごにょ…ごにょごにょ言うオレに、


「凌は。
あたしのこと、好きなの?
それとも、好きじゃないの?
凌は。
あたしと一緒にいたいの?
それとも、一緒にいたくないの?」


ケータイを持った腕をだらんと下に下げながら、遥は問い詰めるようにオレを見上げた。

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