“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
ピンポーン…
部屋に響くチャイムの音。
…ん?
何だ?
ドアに背を向けて立っていたオレは、遥に見えないように背中に隠した手を前にまわし、ドアを開けた。
そこには――…
「ルームサービスをお持ちいたしました」
礼儀正しく頭を下げる若い男。
あ―…
これも、綾瀬涼が手配したのか?
ほんと、何から何まで抜かりがない。
オレが女だったら、間違いなく落ちるな。
今朝部屋で思った事を同じ事を思い、部屋に招き入れようとした。
でも――…