“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
それなら――…


「でも…。
その後は…。
ゆっくり…遥を食べさせて?」


こんなカッコ悪い本心も“アリ”なのかな…って。


「…り…凌っ…」


真っ赤になって、ぎゅっと目をつむった遥が、恥ずかしさをこらえきれないといった様子でぷるぷる震える。


その様子が可愛くて。


サラッとかきあげた髪の下、耳まで真っ赤なのが可愛くて。


「急いで食べるともったいないから」


そんな…
遥の顔を、耳を…
さらに赤くさせるようなことを口にした。

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