“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
でも…


「もう食べれないよ…」


お皿を見ながらそう言って、チラっと視線だけ上げると、


「はぁ…」


そんな大きなため息と


「しょうがねぇな」


いつも通りの凌の言葉。


「遥は、もっと太ったほうがいいのに」


そんなことを口を尖らせながら言っても、結局――…


「ほら貸せ。
食ってやる」


凌はいつも、あたしの食べきれない分を食べてくれる。


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