“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
カチャ…っと開けたドア。
真っ暗な部屋の中。
月明かりに照らされたベッドの上、まん丸になった布団に、くすっと笑みが漏れる。
布団の中にもぐりこんだ遥の姿を想像して。
カチャ…っとドアの開く音に、きっと頬を染めたであろう遥の可愛い顔を想像して。
「おまたせ」
…なんて。
ついつい、意地悪なんてしたくなってしまう。
「△□*?‘▼○…」
布団の中、もじょもじょっとする遥を、
「もう、逃がさないよ?」
とか。
我ながらキャラじゃないと思うんだけど。
口元を緩ませながら、布団の上から抱き締めた。