“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
自分でも、もう…何を言ってるのかよくわからなかったけど。


「凌はね?
あたしに。
いっつも、あったかい気持ちをくれるの」


――どうしてもどうしても伝えたくて。


「だから好き」


――どうしてもどうしても聞いてほしくて。


「だから、大好き」


そう言って、きゅっと凌のバスローブを掴んで、胸元に顔を埋めると――…


「バーカ。
当たり前」


そんな言葉と共に、凌はあたしの背中に腕をまわした。

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