“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
綾香の言葉にショックを受けつつも、涙がでなかったそのワケは、あたし自身が一番よくわかってる。


それは…


心底綾香の言葉を否定できない…から。


だって…
凌があんなに冷たい言葉…言うなんて。


そんなこと、思ってもみなかった。


『“おさななじみ”ですらない』…なんて。
『話しかけるな』…なんて。


あの優しい凌が、そんなこと…言うなんて。


『遥はオレの大事な“おさななじみ”だから』


ずっとずっと。
小さい頃からずっと、そう言ってた凌が、あんなこと言うなんて。


…信じられない。

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