“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「北村凌、ほんっと頭にくる!!
あんた、いい加減にしなよ?
何?色ボケ?色ボケ?
ばっかじゃないの!?
あんた、スピーチの原稿のツメは!?
それ放り出して、何ちゃっかり日本に帰っちゃってんのよ―っ!?
わかってる?
わかってる?
あんた、スピーチコンテストがいつだか、本当にわかってる?
つーか、あんたのその寝起き丸出しの掠れた声が、余計ムカつく――!!」
――あくまで名乗ろうとしない、佐藤さんのわめき声。
そんな、とぎれることのない佐藤さんの声にかき消されながらも、時々…
「凌悪いっ!!」
小さく男の声が混じることから察するに…。
「あんた、言い逃れなんかできないからね!!
あんたの同室の綾瀬涼を締め上げて、さっき全部吐かせたっつーの!!」
ま、そういうこと、だろうな。
あんた、いい加減にしなよ?
何?色ボケ?色ボケ?
ばっかじゃないの!?
あんた、スピーチの原稿のツメは!?
それ放り出して、何ちゃっかり日本に帰っちゃってんのよ―っ!?
わかってる?
わかってる?
あんた、スピーチコンテストがいつだか、本当にわかってる?
つーか、あんたのその寝起き丸出しの掠れた声が、余計ムカつく――!!」
――あくまで名乗ろうとしない、佐藤さんのわめき声。
そんな、とぎれることのない佐藤さんの声にかき消されながらも、時々…
「凌悪いっ!!」
小さく男の声が混じることから察するに…。
「あんた、言い逃れなんかできないからね!!
あんたの同室の綾瀬涼を締め上げて、さっき全部吐かせたっつーの!!」
ま、そういうこと、だろうな。