“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「ほんと。
足を引っ張らないでほしいものだわ」


ため息と共に漏れた佐藤さんの本音に、


「悪い」


考え直して、そう返したオレ。


遥のことで頭がいっぱいで、そこまで気を配る余裕がなかった。


でも、確かに、スピーチは共同だし。
スピーチコンテスト直前に、オレがいないと焦るよな、困る…かもな。


「悪かったよ」


佐藤さんに見えるはずもないのに、電話口で頭を下げたオレ。


そんなオレの耳に飛び込んできたのは――…

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