“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「…」
開いた口が塞がらない。
このタイミングで告白か?
それなら、確実に――…
「遥よりも大切な将来なんか、オレにはない」
――アウトだろ。
そんなオレの言葉にも、佐藤さんはフン!と、鼻先で笑っただけで、こう言った。
「北村くん、気づいてないの?
あの子を思う気持ちの強さが。
あの子のことを一番に考えるそのやさしさが。
あの子の存在自体が。
北村くんをつぶしてるってことに」
開いた口が塞がらない。
このタイミングで告白か?
それなら、確実に――…
「遥よりも大切な将来なんか、オレにはない」
――アウトだろ。
そんなオレの言葉にも、佐藤さんはフン!と、鼻先で笑っただけで、こう言った。
「北村くん、気づいてないの?
あの子を思う気持ちの強さが。
あの子のことを一番に考えるそのやさしさが。
あの子の存在自体が。
北村くんをつぶしてるってことに」