“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
でもさ?
それの何が悪いんだよ。
自分より、遥を優先して当然だろ?
でも、そんなことを考えるオレの耳には、
「…凌…どこ?」
オレのいないベッドの中、目を覚ました遥の、小さな小さな不安な声が届くことはなかった。
「あんた、“夢”と“あの子”。
どっちを選ぶの?」
そんな佐藤さんの言葉がぐるぐると頭をまわっていたから。
そんなの。
―遥を選ぶに、決まってんだろ―
それの何が悪いんだよ。
自分より、遥を優先して当然だろ?
でも、そんなことを考えるオレの耳には、
「…凌…どこ?」
オレのいないベッドの中、目を覚ました遥の、小さな小さな不安な声が届くことはなかった。
「あんた、“夢”と“あの子”。
どっちを選ぶの?」
そんな佐藤さんの言葉がぐるぐると頭をまわっていたから。
そんなの。
―遥を選ぶに、決まってんだろ―