“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
その瞬間、ガチャ…ドアの開く音がした。


オレはケータイをポケットにしまいながら、寄りかかっていた壁から身体を起こし、玄関の方をのぞき見た。


すると、そこには――…


「凌!ごめんね?
お待たせっ。
おはよ♪」


遥のはずんだ可愛い声と。


ひょこっと顔を出した遥の可愛い笑顔。


それだけで、


「おはよ…」


眉間によった皺なんてすぐに吹き飛んで、代わりに――…


「遥…
今日の髪型可愛いじゃん」


隠し切れないほどの笑みが広がる。
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