“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
10月。
アメリカから帰ってきて、久しぶりの学校。
そして――…
「嬉しいな♪
凌と一緒に学校行けるの夢みたい」
遥が肩をすくめて笑うように、これがオレ達の記念すべき初登校。
この前は、無神経な担任に邪魔されたしな。
――だけど、さ?
「…これからは、毎朝一緒だから」
…なんて。
今までだったら絶対口にしないような恥ずかしいことを、オレは横を向いて口早に言った。