“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
はぁ…
朝からは、見たくない顔だよな。
つーか、朝からは、会いたくない人だよな。


微妙に口の端を歪めるオレの腕にするりと腕を絡め、


「凌、久しぶり~♪
さぁさぁこっちで、積もる話でもしましょ♪」


聞いたこともない、身の毛もよだつような猫なで声をだし、美貴さんはオレを引きずるように遥から離した。


「なんスか。
オレには積もる話なんかありませんけど。
つーか、腕離してください」


不機嫌丸出しで美貴さんの腕を振り払い、ぶっきらぼうにそう言ったオレの耳を、美貴さんはふにゃっと引っ張った。

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