“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「じゃ…」


愛想なく、短くそう言って美貴さんに背を向けると、


「凌。
まだ話は終わってない!」


美貴さんに勢いよく背中を掴まれた。


…って。
これ、何の嫌がらせだよ!!


いい加減ムカついて、振り向きざま美貴さんを睨むと――…


「ところで、凌。
遥の夢って知ってる?」


「…は?」


いきなり、なんの脈絡もない話を切り出された。

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