“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
…誰…なんだろ?


いくらそう考えても、理系校舎に来るときも、いつも。


あたしは凌のことしか見ていなかったから、そんなの全然わからなくて。


でも、とってもいい雰囲気なのは
…気のせい?


廊下のハジでボーっと立ち尽くすあたしに気づいたのは、凌ではなくて、その綺麗な女の子で。


「あれ?
北村くんの幼なじみの矢野さん発見っ!」


彼女は、ぶしつけにあたしを指さした。

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