“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
そして、セーターの裾に手をかけて、クロスした手を持ち上げる形で、それを一気に脱いでから、緩く腰にしばりつけた。
そこまでは、普通の凌。
別に、きっと、いつもと代わりない、普通の凌。
でも――…
「…え?」
ベンチに置いたかばんを肩にかけると同時に、あたしの手を掴んで、軽く握った――…
この凌は!?
「えっ…凌?」
――これは、あたしの知ってる凌じゃない。
そこまでは、普通の凌。
別に、きっと、いつもと代わりない、普通の凌。
でも――…
「…え?」
ベンチに置いたかばんを肩にかけると同時に、あたしの手を掴んで、軽く握った――…
この凌は!?
「えっ…凌?」
――これは、あたしの知ってる凌じゃない。