“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
ひゅ~と、口笛を鳴らす男の子達に向かって、


「手ェ出すなよ?」


おどけたように、でも、真剣な凌の声が、騒がしいホームに響く。


…凌の声って、こんな中でもよく通るんだ…
さすがだな…


じゃなくて!


「凌っ!!」


もが…っと暴れるあたしの肩を、腕に力を入れて押さえつけて、今度は女の子達に視線を走らせる。


「この子になんかしたら、このオレが許さねぇから」

< 445 / 641 >

この作品をシェア

pagetop