“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
綾香の席に行く途中だったあたしが、お弁当を抱えたままきょろきょろすると、



「行こ?」



凌は短くそう言って、あたしの手をつかんだ。



「あ…。
え?
あ…じゃあ、綾香も一緒に」



そう言って、教室を振り返ったあたしに、



「オレは、遥と2人きりで食いたい」



凌はそう言って、強引にあたしの手を引っ張った。



「…え?
ち…ちょっと凌っ!」

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