“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
やだ…
恥ずかしいよ…


そう思うあたしを、さらにグイっと…


胸の中に閉じ込めるように、凌は深く腕をまわし、


「オレ達、続きがあるから。
宏。
ドア閉めて、さっさと教室に帰れよ」


凌は、凌らしからぬセリフを吐いた。


そんな凌の声は…


「宏。
これ以上、邪魔すんな」


とても冷たくて――…


あたしは、バッサリとかけられた凌のセーターの中で、


「…え?
凌!?」


驚きの声をあげた。

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