“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「…っ…」


息をのむ伊藤くんの気配と、


パタ…パタパタ…


駆けるような伊藤くんの足音。


「…伊藤くんっ!」


それを聞いてあたしは、あたしを抱き締めていた凌を精一杯の力で突き飛ばし、頭からバッサリとかけられたセーターをとって、床に投げつけた。


「凌!?
なんてこと言うの?」

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