“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
強い言葉を凌に投げつけると――…


ううん…


強い言葉を凌に投げつけても、凌は無言で、あたしにかぶせていたセーターを着るばかりで。


あたしは、凌が何を考えているのか、さっぱりわからなかった。


でも――…


付き合うって…


小さい頃から何でも知ってると思ってた凌とでさえ、もしかしたら難しいものなのかもしれない。


そう。


お互いが思ってることを、きちんと口にしなければ。


…何もわからない。
…何も理解できない。


そして、何も始まらない。

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