“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「凌っ!
文化祭の準備しよっ♪」
放課後も当たり前のようにオレにまとわりつく宏。
「あ―っ!!
もしかして、凌。
帰ろうとしてんのか?」
オレのかばんに手をかけ、
「もう、サッカー部は休みなんだよ。
地区大会も、例年のごとく負けちゃったしさ」
しょんぼりしたかと思えば、ガシっとオレの腕をつかんで――…
「凌にも試着させてあげてよ」
オレをクラスの輪の中に導く。