“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「可愛い私服だね」


そんな精一杯の褒め言葉を口にして。


「オレが持つよ。
重いだろ?」


なんて、荷物を全部持ってあげて。


優しい男をアピールすると――…


「北村くんって、優しいね」


オレに向けられる遥の極上の笑顔。


そんな――…


オレだけに向けられた可愛い笑顔に、


“ずきゅん!”


胸を打ちぬかれて。


“やべぇ。
可愛すぎんじゃん。”


胸のドキドキ全部持ってかれて。


「あのさ…
よかったら…
オレと付き合ってくれないかな?」


――とか。


間違いなく、こうなる。
< 498 / 641 >

この作品をシェア

pagetop