“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
遥を瞬時に見つけられないなんて、子供の頃からなかったことなのに。
おかしいな。
そう訝しがりながら、もう一度教室をのぞいてみた。
すると――…
「げ!」
そんな、マンガのセリフでしか見たことがないような驚きと、
「バカっ!
遥、何やってんだよ!!」
焦りにも似た叫びが口から溢れて――…
「…凌?」
気がつくと、オレは遥の手を握り締めたまま、校門のところまで走ってきていた。
おかしいな。
そう訝しがりながら、もう一度教室をのぞいてみた。
すると――…
「げ!」
そんな、マンガのセリフでしか見たことがないような驚きと、
「バカっ!
遥、何やってんだよ!!」
焦りにも似た叫びが口から溢れて――…
「…凌?」
気がつくと、オレは遥の手を握り締めたまま、校門のところまで走ってきていた。