“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「わ…渡瀬くん、ごめんねっ。
送ってくれて。
あ…あ…
ありがとねっ…」
でも、そんな――…
たった一言の。
渡瀬くんに対する謝罪と感謝の言葉も、今の凌には、気に入らなかったようで。
「…っ!!!
い…痛っ…」
急に。
凌は立ち止った。
そしてくるりと振り向き、凌の背中に激突して、片手で顔をさするあたしにチラリと視線を落としてから、スッと視線をあたしの後方に流した。
「悪いけど。
遥はオレのものだから。
おまえさ。
あわよくば…とか。
んな、薄汚ねぇこと考えてんなよ?」
そんな、凌が発したとは到底思えない、冷たい言葉とともに。
送ってくれて。
あ…あ…
ありがとねっ…」
でも、そんな――…
たった一言の。
渡瀬くんに対する謝罪と感謝の言葉も、今の凌には、気に入らなかったようで。
「…っ!!!
い…痛っ…」
急に。
凌は立ち止った。
そしてくるりと振り向き、凌の背中に激突して、片手で顔をさするあたしにチラリと視線を落としてから、スッと視線をあたしの後方に流した。
「悪いけど。
遥はオレのものだから。
おまえさ。
あわよくば…とか。
んな、薄汚ねぇこと考えてんなよ?」
そんな、凌が発したとは到底思えない、冷たい言葉とともに。