“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「たとえば、そうだな?
こんな風に」


そう言って凌はあたしの唇を親指でこじあけ、


「…っ…」


あたしの唇の奥、強引に差し込んだ舌で。


甘い以上の、聞き方によってはえっちな音とともに、あたしの口の中をかき混ぜる。


「…ぁっ…」


「遥の、この甘い可愛い声を聞きたいから」


「…はっ…」


「遥の、この熱に浮かされたような顔が見たいから」


「…んんっ…」


「そして。
遥にこんな声を出させているのも。
遥にこんな顔をさせているのも。
全部全部オレだって。
全部全部オレなんだって、感じたいから」

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