“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

side 凌





10月中旬の中間テスト前。


部活はもちろん、文化祭の準備も一時中断。


だから――…


「遥。
一緒に勉強しよう。
…っつーか、勉強教えてやるよ。
赤点なんて、とらないように」


それを理由に、毎日の放課後、オレの部屋で遥と過ごす。


でも――…


「あ―…
だから。
そこはそうじゃなくて――…」


最初はまじめに教えていても。


「ん―…
あれ?
おっかしいなぁ?」
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