“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
これ以上、真っ赤になれないってくらい、顔中真っ赤にして。


涙がたまって潤んだ瞳でオレを見上げて。


ぷるぷるっと身体を震わせる。


その仕草が
その瞳が
可愛くて、可愛くて。


こんな気持ち、きっと男にしかわからないだろうなぁ。


くすりと。
笑い出したい幸福をかみ締めながら、


「ふーん。
残念。
遥ちゃんは、オレのキスなんかいらないんだ」


遥の手首を離し、ふいっと横を向くと――…

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