“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
遥が恥ずかしがることをわかってて。


オレがこんなセリフを言うのは、間違いなく“涼”のせい。


いや――…


“涼”のおかげ、かな?


アメリカに行っていた1ヶ月、間近であいつのことを見ていたせいか、すっかり覚えてしまったしな。


“意地悪な可愛がり方”ってやつを。


だから――…


「遥の全身に試すまでは、止められないな?」


だって、そうだろ?


遥の可愛い声は、何回でも聞きたいから。


遥に、可愛い声を何回も出させたいから。


だからオレは、遥にキスの雨を降らし、
白くて柔らかい肌に唇をつけ、舌を這わせた。



「遥。
声、我慢するなって言っただろ?
気持ちいいときは、素直に気持ちいいって言えよ」






――…って、オレ。


遥に、いったいなんの勉強を教えているんだか。


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