“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「あんたのことだから…
どうせ、知ってるだろうけど」


そう言って紙をビリビリ破りだし、


「あの日から、遥…
ひどい“いじめ”にあってる」


両手を突き上げ、細かくした紙片を放りなげた。


「あんた。
本当に助けないつもり?」


手の中に数枚残った紙切れを、手をパンパンと叩いて叩き落とし、


「テストだって。
今まで以上にできてないみたいだし」


制服についた紙切れは、ポロシャツやスカートを揺すって落とす。
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