“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
外見とは違って男っぽいというか、ある意味見た目のまんまというか…。


「遥が心配じゃないの?」


黒目の部分がやけに大きい目をガっと見開き、オレを睨み上げる様は…


「別に…。
心配なら、おまえが助けてやれば、いいんじゃねぇ?」


…オレなんかより、数倍男らしいっつーか…


“カッコいい”んだから…さ?


「何?
話ってそれだけ?」


だるそうに春山を見下ろせば、


「見損なった」


心底怒りを湛える瞳にぶつかり、


「そんな程度の気持ちなら…。
最初から…
好きとか、簡単に言うなっ!!」


叫び声と共に振り上げられる足。

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