“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「どいつもこいつも、ほんとムカつく!!」


とっさに、ポケットから片手を出し、腕で止めたけど。


女にしとくのは、もったいないほどのいい蹴りに。


「ピュ~」


知らず知らずのうちに、感嘆の口笛が口をつく。


ほらな?
やっぱり…


「適任じゃん」


スッと腕を下ろしたオレに、


「あのバカはともかく。
あんたに、少しでも期待したあたしがバカだった」


くやしそうな春山の声。

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